日々のプレスリリースを追う

毎日発信されるニュースから気になる事柄を取り上げています

フードシェアリングとフードバンクあなたは違いを分かっていますか⁉

f:id:takeharu07:20200411192254j:plain

2020年の101日に食品ロス削減法が施行され

ますます注目されるフードロス。

 

世界中で作られている食べ物のうち3分の1は捨てられています

「まぁ腐っていたらしょうがないかなぁ」

「日本人は“もったいない”って残さず食べる人が多いから

 関係ないでしょ」

とあなたは思ってるかもしれません。

 

でもまだ食べられるのにこの日本で捨てられている食べ物が

なんと年間で632万トンもあるんです。

(平成28年度の農林水産環境省の推計)

 

毎日日本人ひとりあたりお茶碗1杯分のごはんを

捨てています。

 

米粒一つも残すな!と言われて育ったのに。

 

“もったいない”という言葉を生み出した

私たち日本人も自分たちがまさに

そのもったいないことをしてしまっているんです。

 

フードロスを削減しようと世界では

様々な取り組みがされていますが、

その中で最近よく聞く

「フードシェアリング」と「フードバンク」

 

どちらもフードロス削減を目的としたサービスですが、

あなたはこの2つの違いを知っていますか?

 

そこで今回は

「フードシェアリング」と「フードバンク」は何が違うのか?

それぞれの仕組みについて説明します。

 

フードシェアリングの仕組みは環境にもお財布にも優しい⁉

f:id:takeharu07:20200411192315j:plain

フードシェアは、簡単にいうと

“お店の廃棄される商品を割安価格で提供するサービス”

のことです。

 

例えばレストランでは、お客さんの注文に合わせて

料理を作りますが、当然注文されないメニューの材料も

準備しておかなくてはなりません。

だって注文されるかもしれませんからね。

 

同じように、お弁当屋さんやお総菜屋さんでも

陳列棚に1つだけ置いておくわけにはいかず

いくつかの商品を並べていますよね。

 

人気やその日の気候などによって、

例えば急に雨が降ってきたら寒くて

冷やしうどんが売れ残ったり

逆に暑くて鍋料理が売れなかったり…

 

なんてことが起こります。

 

こうして、どう頑張っても「売れ残り」や「材料の余剰」による

“フードロス”は発生してしまうことが多いのです。

 

そしてこのフードロスを普通に廃棄すると

お店の利益はゼロ

むしろ材料を購入して捨てるわけですからマイナスです。

 

そこで、登場したのがフードシェアリングサービス。

 

サービス会社がこういったフードロスに悩むお店と

安くておいしい物を食べたい!

という消費者をつなぐのがフードシェアリングサービスです。

 

フードシェアリングサービスには2つのタイプがあります。

①ネット通販型(Otameshi」「KURADASHI.jp」など

②店舗訪問型(TABETE」「ReduceGO

この2つです。

 

ネット通販型のほうは、ネットスーパーや出前のようなイメージです。

ねっとでほしい物を選んで購入すると、自宅やオフィスなど

指定した場所に食べ物を運んでくれます。

 

ただ、注意したいのは鮮度です。

もともと廃棄されるほど、賞味期限がぎりぎりのものが多いので、

到着したら早めに食べるようにしてください。

 

一方、店舗販売型のほうは、

商品をネットで注文するところまではネット通販型と同じ、

そこから、販売元の飲食店まで取りに行きます。

こちらも同じく賞味期限が近いものが多いので、

できるだけその日のうちに食べるようにしてください。

 

フードシェアリングサービスでは、

店舗訪問型のTABETEが有名でしょうか。

日本で初めてフードシェアリングサービスを始めたところです。

公式HP→https://tabete.me/top

 

フードバンクの仕組みは必要なところに食品を集め配ること!

f:id:takeharu07:20200411192331j:plain

さて、フードシェアリングと似ているフードバンク

 

フードバンクも同じくフードロスをなくす取り組みであることは

変わりません。

 

では何が違うのか?

フードシェアリングは消費者と生産者の需要をつなぐ

ビジネスモデルのようなものでしたが、

 

フードバンクは、基本的に企業や家庭で余った食品を

生活に困っている人の支援をしているNGONPO

福祉施設などに無償で提供し、

受け取った団体がその食品を必要としている人々に渡す

という形が一般的です。

 

簡単に言うと“食べ物の寄付”といったイメージです。

 

フードバンクで有名な団体はセカンドハーベストジャパンです。

公式HP→http://2hj.org/problem/foodbank/

ここが日本初のフードバンクです。

 

フードバンクでは、企業や店舗だけでなく

個人でも食品の寄付が可能です。

※ただし、賞味期限や鮮度、衛生面の問題で寄付できない食品もあります。

(お弁当類、食べ残しなど)

 

まとめ

f:id:takeharu07:20200411192351j:plain

フードシェアリングとフードバンクの違いをまとめると

以下のようになります。

 

【フードシェアリング】

飲食店などででる余分な食品(フードロス)を消費者に安く売る

このお互い“win-winの関係をつなぐためのサービス。

そのため、ビジネスモデルとなっている社会貢献。

 

【フードバンク】

企業や小売店、家庭ででるフードロスを寄付してもらい

生活に困っている人などを支える団体や福祉施設

集めた食品を配布するシステム。

そのため、ボランティア活動的なイメージの社会貢献。

 

どちらも目指すものは同じで、フードロスをなくすことです。

そして、提供する側のフードロスを有効活用して、

必要としている人にとって嬉しいものであるという点も同じです。

 

フードロスをなくすために私たちができることは、

まずは家庭で無駄な食材を買わないことは大前提として、

それでも余ってしまうものはフードバンクへ寄付。

 

総菜やお弁当などを買う前に少しフードシェアリングサービスで

今日食べたいものがないかのぞいてみるのもいいと思います。

 

お金で社会貢献!

ということはよく聞くかもしれないですが、

食べ物で社会貢献!!

という新しい取り組み。

 

世界でもずいぶん前から始まっていた取り組みなので、

これから日本でもどんどん広がっていくかもしれないですね。

 

      2つの仕組みの違いを知って、あなたができることは何か?

ぜひ、考えてみてくださいね。